電子機器の開発を行うとき、回路設計と基板設計を行いプリント基板の製作および部品の実装、そして通電を行って基板の評価、このような流れで行われるケースは多いといえます。プリント基板に実装するICの中には、ROMなどのようなデータを保存させる半導体もあるので、そのまま実装するのではなくICソケットを使ってデータの書き込みを行ったROMを色々交換しながら評価するなどのケースもあるのではないでしょうか。ICソケットは直接ICを半田付けせずにソケットに挿入して利用できる電子部品の中でもアクセサリーに分類されるもので、主に試作品を製造するときなどICの選定の目的でICソケットを利用するケースが多いのです。ROM以外にも、リニアICなどの場合は同じ機能を持つICが色々なメーカーから製品化が行われていて基板の評価をするときにメーカーを変えながら適切なものを選択するケースもあります。
例えば、オペアンプのICに4558と呼ぶ品番のICがあるのですが、汎用タイプのICなどからも色々なメーカーが製品化をしていて特性は殆ど同一ではあるけれども電子回路との相性を考えると、装着して評価といった作業を繰り返すことで数あるメーカーの中から最適なオペアンプを見つけることもできるわけです。このようなときも、ICソケットを利用すればICは抜き差しするだけで簡単に交換ができる、基板の評価をする際にかかる工数を大幅に削減できるメリットもあります。
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