赤外線を利用した非破壊検査とは

検査においては外側の状態を確認するのは勿論ですが、その内側の状態を確認することも非常に重要です。これは内側の状態と言うのは目視で確認するのは難しいためであり、また内側のダメージの方がよりその対象物に与えるダメージの度合いが大きいことが多いためです。また内側の状態が正確に把握できれば、その後の対応もしっかりととることができ、大きなダメージの発生の予防にもつながると言うのも理由のひとつです。そして内側の状態を把握するのに利用されるのが非破壊検査と言う方法です。

非破壊検査は対象物にダメージを与えることなく、またその状態などに変化を起こすことなく内側を検査できる方法のことです。この非破壊検査には様々な方法があり、赤外線を利用した検査法もそのひとつです。赤外線は電磁波のひとつで、人の目で見ることはできません。大気を通る力、そして熱作用が大きいと言う特徴を持っており、非破壊検査においてもこの赤外線の特徴が活用されます。

たとえば対象物にハロゲンランプやレーザー光を照射します。すると熱が発生するわけですが、その対象物に浸透した熱エネルギーの状況を赤外線カメラで検知すると言った方法が一例です。あるいは赤外線サーモグラフィを利用して、対象物の温度分布を観測して、その異変から内部の状態を把握すると言った方法もあります。こうしたデータの取得は非常に短時間で行え、また基本的には対象物に接触する必要もない検査法として利用されています。

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